真綿は古くから親しまれてきた防寒具

2017.10.05


真綿とは、繭をわた状に引き延ばしたもの。

古くはこれを「わた」と呼んでいましたが、
後に木綿わたが登場したため、
真綿と呼ばれるようになりました。

同じく繭からつくられるものに絹があります。

こちらは繭から引き出された1本の繭糸を集束して
紡いだ生糸でつくられた織物のことをさします。

真綿と絹はいわば姉妹関係なのです。

天然繊維の女王と呼ばれる絹と
同じ繭を原料とする真綿には、
絹同様の優れた特性があります。

強く、軽く、保温性に富むため、
古くから防寒具として用いられ、
「ふとんわた」としても利用されてきました。

それが真綿ふとんと呼ばれ、
高級品として珍重されていたのです。


同じ繭からつくられる真綿と絹

繭は、蚕が二昼夜かけて吐き出す
1本の糸によってつくられます。

できあがった繭のなかで蚕はサナギとなり、
蛾になって繭殻を破って飛び立ちます。

繭は養蚕農家によって生産されますが、
繭殻が破れると繭の商品価値が低下するため、
養蚕農家では蛾になる前に殺蛹し、
正繭や玉繭などかたちの良い繭だけを製糸工場に出荷します。

そして製糸工場で絹織物の原料となる生糸がつくられます。

しかし、正常な繭以外は生糸の製造には適しません。
それらの生糸に向かない繭が真綿の原料となります。
ただし、品質の良い真綿には、正繭が使われています。

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