清潔な枕で快眠ゲット!自宅でできる枕のお手入れ方法とは?

2020.05.27


寝具の中でもお手入れを忘れがちなのが「枕」。枕カバーは頻繁に洗濯していても、枕本体のお手入れを
きちんとしていないという人も多いのではないでしょうか?顔や髪の毛に触れることの多い枕は、
きれいに見えても、汗による湿気や皮脂で汚れているんです。
快適な眠りのためにも、枕は清潔に保ちたいものです。

今回は“洗濯王子”の愛称で話題の、洗濯アドバイスの達人・中村祐一さんに、枕の正しいお手入れ方法に
ついて教えてもらいました。

洗濯タグから見る「洗える枕」

――枕を自宅で洗えるかどうかは、どのように判断すれば良いですか?

中村さん:そうですね。まず確認してほしいのが、洗濯表示のタグマークです。洗濯桶のマークの下に何もない、
もしくは線が1本入っているものは「洗濯機」でOK。線が2本の場合、もしくは手のイラストが追加されているものに
関しては「手洗い」してあげましょう。


洗濯表示のタグマーク。枕にも付いているのでまずは確認を!

――洗うのに注意が必要な素材はありますか?

中村さん:そば殻や低反発のウレタンは、自宅では洗いにくい素材です。そば殻の場合、水につけると表地に
色移りする可能性がありますし、低反発の素材は水を含むと伸びてしまうんです。洗えないことはないけれども
リスクが高い素材、ということですね。

ポリエステルの枕は「洗濯機OK」となっていても、洗濯機の中でポリエステルが偏ったり丸まったりして、
仕上がりがボコボコになってしまうこともあるので、少し注意。できることなら手洗いが安心ですね。


水洗いNGの枕は「汚れを拭き取り」「湿気を取り除く」

――ところで、洗濯不可の表示マーク(洗濯桶マークに「×」)がついている枕は、どのように手入れをしたら
良いでしょうか?

中村さん:洗えない素材の場合は、おしゃれ着用洗剤を10倍くらいに薄めたものを使って表面の汚れを
拭き取ります。消毒用のエタノールを、水で倍に薄めて吹き付けるのも、除菌効果があってオススメです。
エタノールは揮発性が高いので、素材に成分が残る心配もありません。

市販の除菌・消臭スプレーの中には、揮発性のない成分も含まれているものもあるため、使用を重ねることで
枕の表面に成分が蓄積し、生地が硬くなってしまう可能性があります。使いすぎには注意しましょう。

水洗いできなくても、「乾かす」ことはお手入れの重要ポイント。汗による湿気は匂いの原因になるので、
天日干しや乾燥機を使って湿気を取り除いてあげましょう。


枕の基本の「洗い方」、ふんわり仕上がる「干し方」

中村さんによると、枕は汚れの状態に合わせてすすぎの回数や洗い時間を調整できる「手洗い」が
おすすめとのこと。続いては、枕の基本の洗い方を紹介します。

●枕の洗い方
(1)洗剤を溶かしたお湯に20分程度つけおきする。
(2)押したり、持ち上げたりしながら3分程度押し洗いする。
(3)泡や水の濁りがなくなるまで2・3回、水を入れ替えて押し洗いしながらすすぐ。
(4)洗濯機の脱水機能を使って脱水する。

中村さん:洗う前に、枕をお湯に20分程度つけおきすると、皮脂汚れが溶けて落ちやすくなるのでより効果的です。
お湯の温度は、洗濯表示の洗濯桶マークの内側に書かれた「30」や「40」といった「洗濯時に可能な水温の上限」に
従って温度を調整すると良いでしょう。

枕を洗う際の洗剤には、「液体洗剤」もしくは「おしゃれ着用洗剤」を使います。粉末洗剤は前述の2種類よりも
洗浄力が高く、多用すると素材を傷めるなどの影響が出る可能性があるため注意しましょう。

●枕の干し方
枕を洗ったあとは、しっかりと乾かすことが重要。枕を干すときに便利な平干し用のネットもありますが、
専用のネットがなくても自宅にあるもので簡単に干せる方法を教えてもらいました!


中村さん: 2本のハンガーに橋渡しをするように枕をはめて乾かしてください。こうすることで、枕の中の素材が
偏ってしまう心配もありません。

ある程度乾いたら、仕上げに10分程度、乾燥機にかけて中の湿気を飛ばしてあげると、ふんわり感が
よみがえりますよ。


枕のお手入れは「月に1回」を目安に

――最後に、枕カバーや枕は、どのくらいの頻度で洗うと良いでしょうか?

中村さん:枕カバーは毎日取り替えるのが理想的。カバーには汗や皮脂、皮膚や髪の毛が付いています。
このような、たんぱく質の汚れはダニの餌になるだけでなく、雑菌がわきやすく臭いの原因にもなります。
毎日洗うのが難しいなら、最低でも1週間に1回は洗うようにしましょう。

枕本体は、カバーに比べれば頻繁に洗わなくても大丈夫です。月に1回洗ってあげると良いでしょう。

***

寝ている間に、汗や皮脂で汚れてしまう枕。心地良い睡眠をとるためにも、適切な手入れで衛生的に
保つことが大切ですね。

中村さん、ありがとうございました!



洗濯家
中村祐一さん
“洗濯王子”の愛称で親しまれ、テレビや雑誌など多方面のメディアで洗濯に関するアドバイスを行う。自身の洗濯術をまとめた本を、これまでに6冊出版。大手メーカーとのコラボレーションなど幅広く活動する。

中村祐一さんのTwitter
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