人間本来の睡眠パターンは”二度寝”だった?

2017.04.10

2001年の話ではありますが、あるアメリカの歴史学者が、
昔の人の睡眠パターンについて、大変興味深い学説を発表し、話題になりました。

それは、人間は元来、7~8時間連続して睡眠を取る生き物ではなかったというもの。
昔の人は夜中に起きだし、ベッドの上で読書をしたり、神に祈りをささげたり、
中には近所を散歩してから再び就寝する、いわゆる“二度寝”の習慣があったというのです。

この習慣は、17世紀後半になって、街灯や家庭内照明器具の普及と共に徐々に減少。
19世紀におこった産業革命により、まとまった睡眠時間とまとまった勤務時間に分けて、
労働効率を上げるという考え方が広まったことで消滅したと言われているようです。


心理学者も“二度寝”が本能であると分析

また、ある睡眠心理学者も、その研究に賛同。
「寝ている最中に目が覚めるということは、人間の生理的本能である」と定義しています。

さらには、“二度寝”は、人間が起きている時、無意識に感じているストレスを緩和する働きがあるとし、
逆にまとめて寝る習慣が、うつ病やアルコール依存症といった現代病の原因になっているのではと分析しているようです。


1990年代にアメリカで行われた実験

1990年代に入っても、アメリカではこの“二度寝”の研究は進められています。
ある精神科医が行った実験によると、毎日14時間、暗闇状態の部屋に入れられた被験者の睡眠パターンが、
約4週間目で、4時間寝たところで目を覚まし、起きた状態が1、2時間続いた後でまた再び4時間寝るという睡眠パターンとなっていったとのこと。

外的な影響を受けない状況下にあれば、
人間の生理的本能である“二度寝”の習慣が現れることが証明されたというのです。

ですから、途中でおきてしまっても
“夜中に目覚めてしまうのは、もしかしたら人間本来の睡眠パターンでは?”
などと気楽に捉えて、リラックスした方がよく眠れるかもしれません。
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